働くスタッフの安全と健康を守ることは、トリドールグループにとって最も重要かつ基本となる取り組みです。安全衛生方針を基に、安全衛生委員会が主体となり、労働安全衛生マネジメントシステムの徹底と管理の強化を行っていま す。
作業方法、制服や靴の形と素材、厨房設備の変更や店舗危険マップの表示、労働時間の短縮に向けた取り組みなど多岐にわたる改善を進めています。また、「危険作業防止ガイド」や「危険什器マニュアル」などを整備し、年2回全従業員を対象に、安全性を確保した業務手順の教育を行っています。
当社は、スローガン「食の感動で、この星を満たせ。」の実現には「従業員の安全」が必要不可欠と考え、安全衛生の基本方針を以下の通り定め、経営者、従業員一丸となって労働災害防止活動の推進に努めます。
・安全衛生委員会が主体となり、グループ各社の安全衛生活動を推進します
・労使のコミュニケーションにより、職場の実情に応じた合理的な対策を講じます
・すべての従業員に安全衛生確保に必要かつ十分な教育・訓練を実施します
・上記の実行に当たっては適切な経営資源を投入し、効果的な改善を継続的に実施します
トリドールグループでは、株式会社丸亀製麺の代表取締役社長を責任者とした安全衛生委員会を設置し、リスクアセスメントの実施、課題と施策の検討、目標の設定、活動実績のモニタリングを行い、取締役会に報告しています。
さらに、トリドール行動基準では、「安全衛生委員会」を通じて従業員の健康障害を防止するために労働時間管理に関する諸問題の改善に努めること、設備、作業方法の改善に取り組むこと等を定めています。委員会を通じ、入社時および半期ごとの安全衛生教育の実施や、事故予防に対する取り組み、長時間労働の抑制に向けた取り組みを実施しています。
・安全衛生方針の制定
・危険個所マップの作成
・危険什器取扱いマニュアルの改定
・危険作業防止ガイドの策定
・安全衛生教育の継続的実施
・熱中症防止計画の策定および実施(塩タブレット導入、空調機改善など)
・安全靴(足首を覆う靴)の導入
など
トリドールグループでは、労働安全衛生マネジメントシステムを導入、運用しています。安全衛生委員会を通じた取り組みとともに、着実なPDCAを回すことにより、改善に努めています。
※1 千人率:1年間の労働者1,000人当たりに発生した死傷者数の割合を示すもの
※2 度数率:100万延べ実労働時間当たりの労働災害による死傷者数をもって、労働災害の頻度を表すもの
※3 上記(※1および※2)の根拠となる各月の値は、該当月を含む直近12カ月の平均値を「年千人率」「年度数率」として算出したもの
※4 集計の対象は、株式会社丸亀製麺、株式会社TDJ、株式会社肉のヤマ牛の従業員を合計したもの
トリドールグループでは、労働安全衛生、および安全配慮に関するマニュアルを作成し、全従業員に対して周知しています。
具体的には、従業員の作業中の事故を未然に防ぐための「危険作業防止ガイド」、そして危険什器での重大な労働災害の発生を撲滅するための「危険什器マニュアル」をそれぞれ作成しています。
その上で、年2回、「危険作業防止ガイド」と「危険什器マニュアル」を基に、店長が全従業員に対して、正しい業務手順を教育しています。また、全従業員への教育がなされたかを確認するため、教育を受けた従業員のサインをもって、本社に報告するなどして周知に努めています。
トリドール行動基準では、労働関連諸法令の順守はもとより、従業員の心身の健康を維持向上するための取り組みについても定めています。メンタルヘルスケアの推進策として、心療内科の産業医と協力して社内相談室の運営、労務管理、ハラスメント予防、主治医や家族との連携を行う体制を整備しています。
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
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休職者数(名) | 16 | 14 | 10 | 30 | 35 |
労働環境に配慮したユニフォームの使用
トリドールホールディングスは、倉敷紡績株式会社と共同で、労働環境に配慮したユニフォームを開発し、丸亀製麺や国内グループ業態の一部店舗に導入しています。
厨房での汚れが付きにくく、かつ落ちやすい素材を使用しつつ、夏場の熱中症対策に配慮し電動ファンを搭載した、快適性と安全性を追求したユニフォームになっています。
トリドールグループは事業を行う上で人権への配慮は不可欠であると考え、国連グローバル・コンパクトへ加盟するとともに、国際的な人権規範に則った取り組みを進めています。
労働慣行に関しても、事業活動を行う各国・地域の法令に従い、法定最低賃金の遵守や、労働時間・休日・休暇といった労働条件、同一職務におけるジェンダー格差のない報酬体系の適用など、ILO国際労働基準 や国際規範に則っとり事業活動を行っています。
なお、当社グループは2021年度、労働法の違反ならびに雇用差別に関連する訴訟等はありませんでした。
トリドールグループは社員に対して、賃金が社員およびその家族が人間らしく生活するために必要な額となるよう考慮しています。
さらに、グループ企業の一部では、子どもを扶養する社員に対しベース給与の追加や、子どもの育児や教育を賄うための手当を毎月支給、転居を伴う転勤が発生した際には社宅の提供を実施しています。
日本における平均時給 | 1,029円 |
最低賃金との比較 | 110%(全国加重平均最低賃金比) |
最低賃金以上の時給となっているパートナースタッフ | 100% |
トリドールグループでは働き方改革委員会を設置し、労働時間管理についての啓蒙を実施しております。
また、主力業態の丸亀製麺では、過剰な労働時間となる懸念のある店舗の営業時間を調整するなどし、適正な労働時間となるように取り組んでいます。
トリドールグループは、従業員の雇用にあたり、各国・地域の法令等を遵守し、最低就労年齢を満たない者の雇用はいかなる場合にも認めず、児童労働を禁止しています。
また、18歳未満の若年労働者に対し、夜勤といった危険や安全性が損なわれる可能性のある業務に従事させません。
同様に、脅迫や抑留等といった強制労働を禁止しています。