トリドールグループでは、「食の感動で、この星を満たせ。」をスローガンに掲げ、商品・サービスを通じて世界中の皆様へ、食の感動体験を提供したいと考えています。外食は「もっとも身近なレジャー」であり、当社グループが提供する、食を通じた感動を体験いただくことで、心と体が満たされ、日々の活力につながると信じています。
トリドールグループは、世界中で食に関するさまざまなブランドを展開していますが、どのブランドも常にこの食の感動体験をお客様へ提供することを目指しています。例えば、各店舗にて粉からうどんを打つ製麺や、オープンキッチンから見える大釜からの湯気、珈琲豆の焙煎の香り、目の前で揚げる天ぷらの音など、手づくり・できたての美味しさの提供や、温もりを意識した接客など、味覚だけではなく、お客様の五感すべてに訴えることで、感動体験が実現するものと考えています。
食の感動体験をひとりでも多くのお客様へ提供したいと考えるトリドールグループにとって、商品・サービスの安全で高品質な提供は最も重要かつ基本となる取り組みです。
品質・食品安全基本方針を基に、食品安全マネジメントシステムによる徹底管理を強化するとともに、ISO10002を参考にした「お客様対応基本方針」を定め、お客様とのエンゲージメントや適切な情報提供を行っています。
また食品安全に関する研修を通じ、従業員一人ひとりが安全で高品質な商品・サービスの提供に最善を尽くしています。
トリドールホールディングスは「食の感動で、この星を満たせ。」をスローガンに掲げ、様々な事業やサービスに取り組んでいます。
グループの全事業者は、「品質と食品安全の確保」を経営の必須事項と考え、以下のとおり品質・食品安全基本方針を策定し、経営陣及び全従業員一同、本方針の遵守をここに宣言します。
1.私たちは、常に安全で高品質な商品をお客様にお届けするために、お客様のご意見に真摯に耳を傾け、ご満足のいただける品質の商品をお届けします
2.私たちは、統一した品質ポリシーを共有するとともに、各国の品質と食品安全に係る法規制を遵守し、グローバルな基準と要件を満たす品質管理体制を維持します
3.私たちは、国内外の関連子会社および取引先の品質管理システムを監視し改善を推進するとともに、必要な品質と食品安全に係る教育を継続的に実施します
4.私たちは、品質と食品安全上の問題が発生した場合は迅速かつ適切な対応を行い、お客様や行政機関をはじめ社会に対して誠実に説明責任を果たします
5.経営陣は、定期的に品質管理体制を評価し、経営資源を適正に配分することによりトリドールグループの業務・商品そしてサービスの質および食品安全について継続的に改善し、商品品質向上および顧客満足向上のために最善の意思決定をします
トリドールグループ は、国際的な衛生管理手法であるHACCAPの考え方に基づく管理を行い、衛生管理を確認・記録するための食品安全管理帳を2019年に導入しています。2020年4月には衛生管理計画書を策定し、全店での運用を開始しました。食品安全管理帳と衛生計画書の実施と記録を通じて、日々の衛生確保はもちろんのこと、店舗や組織として改善改善の「見える化」ができる仕組みとしています。
衛生管理に関しては、食品安全部による巡回指導に加え、当社グループとは独立した外部衛生検査機関による年2回の全店舗衛生監査を行うなど、衛生管理の徹底と維持向上に努めています。
今後も、従業員の衛生管理に対する意識のさらなる向上に努めるとともに、不測の事態が発生した場合の危害の最小化と、迅速な原因追及と改善対応を強化していきます。
トリドールグループでは、食品安全管理帳を用い、毎日衛生管理項目を確認・記録するとともに、月1回の店長による月次チェックを行い、衛生管理上の不適項目に対する改善計画を立てています。また3か月に1度、エリアマネージャーにより改善計画の進捗状況の確認が行われ、必要なサポートが行われる仕組みになっています。
同時に、店舗側での確認だけでなく、本社の食品安本部や店舗管理部門による内部監査も行い、適切に衛生管理の仕組みが運用されているか確認しています。
この他、年に2回当社グループとは独立した外部衛生調査機関による衛生調査を全店舗で実施しています。外部衛生調査の項目は食品安全管理帳の月次チェックと同じ項目になっており、店長による調査の精度の基準合わせにもつながります。
海外店舗においては、品質の維持向上と食品安全を徹底するために専門スタッフの育成を通じ、店舗数拡大に伴う食品安全リスク低減や品質の維持向上を図っています。
トリドールグループは、キャリアを問わずすべての従業員が衛生教育を受ける環境を整えるため、e-ラーニングによる衛生教育を導入しています。ここでは、食品安全が企業の売上や利益を支える土台であること、そして、それらはパートナースタッフまで含めて従業員全員の教育や育成によって成り立っていることを伝えています。
動画により衛生について学んだ後、それぞれ食品衛生の基礎知識や品質に関連するテストにより、受講者の理解度を確認しています。
昨年度に引き続き、2021年度は全店舗での受講を進めてきました。
また、役職や職位に応じて、追加で求められる衛生知識や、店舗における管理・改善の手法に関する研修も実施しています。
経営トップが先頭に立ち、社内にフードセーフティカルチャーを根付かせ、企業風土として定着させていきます。
※GPP:Good People Practiceの略。よい人材育成の実践のこと。
※GMP:Good Manufacture Practiceの略。適正製造規範、よい製造環境の実践のこと。
トリドールグループは、食品安全の取り組みを一層強化するため、これまでは食品安全記録帳を用い、目視確認や手書きで残していたフードセーフティに関するチェックや記録のデジタル化を進めています。デジタル化によって、冷凍冷蔵庫温度の自動記録や食材内部温度計測データの直接転送、揚げ油の劣化の数値化、多岐にわたる目視チェックポイントのカメラの併用などによって、現場の負担を減らします。また、実施状況を遠隔地でもリアルタイムで把握することができ、情報を蓄積していくことで効果的かつ効率的に食品安全を確保します。
2022年度内には、丸亀製麺で導入し、その後、他の事業会社や海外事業への展開を検討します。
トリドールホールディングスはスローガン「食の感動で、この星を満たせ。」に基づいて、お客様からの問い合わせ(ご意見、ご要望、ご質問等)対応の基本方針を以下の通り定めています。
1.会社は、VOC※に真摯かつ迅速に対応する 。
2.会社は、VOC情報の共有化を図り、組織を挙げてより良い商品、サービスまたはお客様対応プロセスの提供に努める。
3.会社は、お客様から預かった個人情報は適切に管理する。
4.会社は、VOCの対応状況に応じて適切な説明を行うことを含め、可能な限りお客様の理解と納得を得て解決することを目指す。
5.会社は、反社会的勢力等によるVOCを装った不当な介入に対しては、毅然とした対応をとるものとし、必要に応じて警察等関係機関との連携を適切に行う。
※VOC:お客様の声(Voice of Customer)の略。
Ⅰ.理念
私たちは、「食の感動でこの星を満たせ。」をスローガンに掲げ、お客様と共創・協働して新たな価値を生み出すことで持続可能な社会に貢献します。
Ⅱ.取組方針
1.お客様の声を聴き、活かします
私たちは、お客様対応基本方針および品質・食品安全基本方針に基づき、お客様の声に真摯に耳を傾け、より良い商品・サービスの提供に繋げるとともに、感動体験を生み出すお客様対応を常に探求します。
2.未来・次世代のために取り組みます
私たちは、サステナビリティ基本方針に基づき、地球や社会に寄り添い、未来・次世代のためにチャレンジしつづけます。
3.皆さまに愛され、信頼され続けるために取り組みます
私たちは、コンプライアンスの遵守、迅速で健全な経営判断および透明性のある情報開示によって、お客様をはじめとしたステークホルダーの皆さまに信用、信頼されるガバナンス体制を構築します。
4.従業員の幸せを実現します
私たちは、すべての従業員が自らの仕事に意義を見出し、仲間と感動を分かち合い、誇りをもって安心して働ける職場を提供します。
制定:2024年1月
トリドールグループでは、すべての店舗で粉からうどんをつくる丸亀製麺に代表されるように、美味しさの追求はもちろんのこと、店舗での手づくり・できたてによる臨場感をご提供しています。
また、こだわりの製法や技術、美味しく安全な食材、品質を守る管理方法、切磋琢磨しながらレベルアップを図りお客様に快適な環境とサービスを提供する従業員など、さまざまな側面から商品・サービスの品質維持・向上のための取り組みを行っています。
トリドールグループの持つ多くのブランドは、外食企業の中では珍しく、大量食材調理を行う大規模施設(セントラルキッチン)を極力使用せず、手づくり・できたてにこだわった、店舗での調理を行っています。
例えば丸亀製麺では、製麺も含め多くの調理を店舗で行っています。その結果、店舗でのオペレーションは複雑になり、またその日の気温、湿度等の様々な要因により商品の品質にばらつきが出てしまう可能性があります。しかし、ばらつきを予防する様々な工夫や、味覚・香り・視覚といった各品質を可視化する官能評価システムを導入し、商品の品質維持に取り組んでいます。
また、うどん職人の養成や分かりやすい調理マニュアル動画の整備などにより、スタッフ全員が食に関するプロ意識と方法を身に着け、お客様へ手づくりの美味しさを提供しています。
顧客体験価値ランキング
(CX:Customer Experience)1位 (2022年6月)
※C Space Tokyoによるインターネットリサーチ調査。n=10,327
トリドールグループは、各地域の生産者や農業協同組合などとの信頼関係の構築と地域への還元が重要であると考えており、品質や供給の安定性、コストなどの条件が見合う場合、積極的に地域食材の調達を進めています。
例えば、日本国内の丸亀製麺では、北海道産の小麦や昆布、徳島県産のすだち、国産のお米や一部の野菜を使用し、一方で、北米の丸亀製麺の一部店舗では、北米で生産された小麦を使用するなど、各国・地域の食材の使用を積極的に進めています。
また、このような地産地消の取り組みにより、原材料の運搬に伴い発生するCO2排出量の削減にもつなげています。
丸亀製麺では、商品の品質維持のための取り組みとして、2016年12月から麺職人制度(社内資格制度)、2019年から天ぷら職人制度を運用しています。
麺職人制度、天ぷら職人制度は、それぞれ書面による事前テストの他、様々な条件に合格したのち、さらに、実技・書面試験に合格した従業員に与えられる社内資格制度です。また、複数のキャリアを応援するという方針から、「麺職人の等級制度」を新たに創設しました。上記の資格試験に合格し、等級が上がれば、うどんの配合や茹で時間について職人がマニュアル外の裁量を持つことも可能です。合格率は三割程度と両制度ともに狭き門となっており、これらの制度の合格者は「麺職人」、「天ぷら職人」として認定され、活躍しています。
これらの麺職人制度では、四つ星の麺職人のさらに上位における丸亀製麺の麺の匠である「麺匠 藤本」が全国の店舗を巡回して、品質チェック及び指導をしており、商品の品質を維持するために確かな技術を持った麺職人、天ぷら職人を認定することで、品質の維持向上に努めています。
2021年8月末現在、麺職人は504名(正社員247名、パートナー257名)、天ぷら職人は88名(正社員49名、パートナー39名)在籍しています。
トリドールグループは、食を通じた感動体験を提供するためには、お客様とのコミュニケーションおよび安全な環境での食事が重要であると考えています。
お客様対応基本方針に基づき、お客様の声に対し真摯に耳を傾け迅速に対応するとともに、コールセンターに届いた情報をデータベース化し、商品およびサービスの改善ならびに事故防止につなげています。
また、お客様との積極的なエンゲージメント向上施策として、丸亀製麺では「うどん学級」を2021年7月に設立し、商品やサービスなどのさまざまな企画を、お客様と一緒に立案する活動を進めています。
2018年に経済産業省が「キャッシュレス・ビジョン」を策定し、キャッシュレス決済を進めることが求められています。トリドールグループは、お客様にとってより効率的に、衛生的にお支払いいただけるキャッシュレス決済への対応を進めています。お客様のご要望に沿って、交通系電子マネーや流通系電子マネー、クレジットカード、QR決済など多岐にわたるお支払い方法の実装と導入の検討を随時行っています。
国内トリドールグループでは、お客様からいただいたご意見・ご要望を、カスタマーサービスセンターにて一元管理しています。2021年度は、約22,700件のお声をいただき、その中で529件のお褒めのご意見をいただきました。その他、ご要望として「商品について」3,440件、「サービスについて」10,161件、「衛生関連」2,638 件のご意見が寄せられました。
寄せられたお客様の声は、関連部門へ迅速に連携し情報を提供するとともに対応の状況を可視化し、管理しています。また、情報はデータベースへ蓄積した上で、内容を分析し、組織全体への改善へつなげています。
丸亀製麺は海外に事業を展開していますが、各国・エリアによって食の文化やお客様の暮らし方、そしてニーズは全く異なります。そのため、お客様のご希望に沿ったさまざまな商品開発を行っています。
また、日本国内においても、地域の特産品を使用した、各地方で親しまれている料理をアレンジした、地域限定メニューを提供しています 。(一部メニューは期間限定での販売となります)
まだ日本語に訳せないウマさ。
譚仔三哥(タムジャイサムゴー)日本上陸
2022年、香港で人気を誇る米線(ミーシェン)スープヌードルレストランであるTam Jaiを、東京都の新宿、恵比寿、吉祥寺に出店しました。全く新しい香り・旨味・そして辛味を備え、ミシュランビブグルマンを3年連続で獲得している香港の味を、日本でも味わえるようになりました。
トリドールホールディングスでは、お客様の安全・安心を最優先に考え、商品・サービスの品質に関する法令・ルールを遵守し、商品・サービスを通して、お客様に感動を提供しています。また、プレスリリースをはじめ、TVCMやSNS、アプリなどの各チャネルにおいて、お客様にとって有益な商品・サービス情報の提供に努めています。
お客様に安心してお食事いただけるように、丸亀製麺は食物アレルギーに関する情報について、ウェブサイト上で開示しています(2022年3月時点)。
また主要原料に関しても産地情報を開示しています。
トリドールホールディングスは、年齢や障がいの有無、体格、性別、国籍などに関わらず、多くの人にとってわかりやすく、利用可能とする「ユニバーサルデザイン」の考え方を支持しています。例えば、一部の店舗では、点字ブロックの設置、障がい者トイレの設置、通路幅の確保、店内の段差解消、またロードサイド店では障がい者の方を優先する駐車スペースなどを導入しています。
トリドールグループは、以下のユニバーサルデザインの7つの原則を意識して取り組んでいます。
ユニバーサルデザインの7つの原則
1. 誰でも公平に利用出来る(公平性)
2. 柔軟に使用できる(自由度)
3. 使い方が簡単にわかる(単純性)
4. 必要な情報が簡単に伝わる(わかりやすさ)
5. 間違えても重大な結果にならない(安全性)
6. 少ない力で効率的に、楽に使える(省体力)
7. 使うときに適当な広さがある(スペースの確保)
トリドールホールディングスは、新聞・雑誌広告やテレビCM、ウェブサイト広告などの各種広告媒体において、記載する商品情報が正確であり、お客様に誤認を与えないかを事前に確認する体制を整えています。誇大表現、差別的表現、宗教や政治的信条、環境、第三者のプライバシー等の留意事項に対し十分に配慮すべく、 広告・宣伝における管理を行っています。
なお、2022年度において商品およびサービスの情報とラベリングに関する法令違反事例はありませんでした。
[本ページ更新日:2023/01/27] 数値は2021年度のものですが、取り組みの一部は2022年度の情報が含まれています。