トリドールグループでは、従業員それぞれが多様性を受け入れ、互いを理解・尊重しながらその人らしい個性を発揮することで、新たな価値を生み出しつづけ、会社の持続的成長へ繋げていくことを目ざします。
トリドールグループは、従業員一人ひとりが主体となって働けるように、以下3つの方針に基づいてダイバーシティ&インクルージョンに積極的に取り組み、さらなる企業価値を創造するとともに、スローガンである「食の感動で、この星を満たせ。」を実現します。
2019年度に働き方改革委員会のタスクチームとしてダイバーシティ推進プロジェクトを発足し、2020年度から本格的に活動をスタートしました。本プロジェクトでは、社内啓蒙や制度構築などに取り組んでいます。
トリドールグループにおける従業員のうち23%(臨時従業員を含めると約60%)は女性が占めており、多くの女性が活躍しています。また、パートナースタッフでありながら店長を務めるケースも多く、子育てと両立させながら働くことのできる仕組みの整備を進めています。
それぞれの働き方に合わせ、自身の目指すキャリアを固め、そのために何をしたらよいかを考え実行する従業員の支援ができるよう積極的な施策を図っていきます。
また、厚生労働大臣より女性活躍推進に関する取り組みが特に優良な企業として、「えるぼし」認定を取得しました。
トリドールHDは2段階目、丸亀製麺は1段階目の認定を受けました。
各種取り組みにより、トリドールグループの管理職(課長以上)に占める女性の割合が、2025年度までに20%となる登用を目指します。
■主な取り組み
ダイバーシティ推進プロジェクト内に女性活躍推進チームを設け、各種取り組みを推進しています。
・女性管理職の育成
女性の管理職候補者へ勉強会を実施するなどし、女性管理職割合が上昇しています。)2022年度末12.6%、5年前から7.6%上昇)。
・女性管理職候補者座談会の実施
全国の女性管理職候補者が一堂に会し、トップメッセージの聴講や女性の働きやすさについてのディスカッションを通じ、管理職への意欲向上に繋げています。
・短時間勤務制度改定
仕事と育児の両立支援のため短時間勤務制度の期限を、法律で定められた子が「3歳未満まで」から「10歳まで」の期限に延長しました。
2018年度末 | 2019年度末 | 2020年度末 | 2021年度末 | 2022年度末 | |
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女性管理職人数(名)※ | 5 | 9 | 17 | 25 | 26 |
割合(%) | 5 | 6.9 | 9.8 | 13.1 | 12.6 |
トリドールグループの非正規労働者(パート・有期労働者)においては、男性より女性の平均賃金が高くなっています。
店舗では、非正規労働者でありながら店長を務めるケースも多く、その割合は女性が9割となっています。また、女性の方が平均勤続年数の高い傾向にあることも要因の一つです。
一方、正規労働者(正社員)については、男性と比べて女性の平均勤続年数が短く(女性3年、男性5.6年)、賃金の差異へ影響が大きくなっています。
女性が長く働き続けるための環境づくりなど、各種取り組みを推進することにより賃金差異の縮小を目指します。
トリドールグループでは、女性活躍推進と同様、ダイバーシティ推進プロジェクト内にLGBTQ+チームを設け、各種取り組みを推進しています。
任意団体「work with Pride」が定めた日本の職場におけるセクシュアル・マイノリティへの取り組みの評価指標である「PRIDE指標」において、2021年、2022年と連続で最高ランクのゴールドを受賞しました。
また、東京レインボープライド2023に丸亀製麺のキッチンカーで初出店し、TRP限定うどんを販売した他、多くの来場者にトリドールグループのダイバーシティの取り組みについてPRしました。
■主な取り組み
・人事/福利厚生制度(慶弔金・休暇等)を配偶者と同様の関係にある同性パートナーへも適用
・LGBTQ+相談窓口の設置
・定期的な社内研修の実施
・アライコミュニティの発足と各種活動(勉強会の実施や啓蒙活動など)
・希望者に配布するアライステッカーを制作
「東京レインボープライド2023」に丸亀製麺キッチンカーを出展
トリドールホールディングスは、2023年4月に開催されたアジア最大級のLGBTQ∔関連イベント「東京レインボープライド2023」に参加し、讃岐うどん専門店「丸亀製麺」キッチンカーを出展しました。
限定うどんを販売した他、丸亀製麺ロゴをレインボーカラーにアレンジした「丸亀製麺レインボーロゴマーク」も制作いたしました。
出展を通して、多くの方がダイバーシティ&インクルージョンについて関心を持ち、インクルーシブな社会の実現の一助となればと考えております。
トリドール HD、アジア最大級の LGBTQ 関連イベント 「東京レインボープライド 2023」に丸亀製麺キッチンカーを出展
トリドールグループでは、2022年度に、これまで65歳だった定年制度を70歳まで引き上げました。
また、定年退職後も本人の希望があれば、健康状態や能力を考慮した上で、契約社員、嘱託社員もしくはパートナースタッフとしての再雇用も行っていますが、再雇用後の年齢上限を撤廃しました。
「健康面に不安はないが、定年により働き続けることが出来ない」という状況を無くし、仕事に意欲を持って第一線で長く働き続けていただくことが目的です。
2023年3月末現在、60歳以上の従業員数は2,305名(全従業員の約8%)です。また、628名のシニアスタッフを再雇用し、店舗等でご活躍いただいています。
トリドールグループでは、障がい者雇用促進のための特例子会社として株式会社トリドールD&Iを設立しており、160名以上のスタッフが店舗の清掃活動や事務補助業務を中心に活躍しています。
トリドールD&Iでは独自の評価制度や管理トレーナーの昇級制度を運用し、働く意欲を全員が感じられる職場環境の整備を進めています。
また、新たな価値創出として、丸亀製麺で使用するうどん用桶の修理やうどん教室用キットの管理も行っています。なお、2022年3月期のトリドールグループの障がい者雇用率は2.3%以上を維持しています。
[本ページ更新日:2023/12/4] 数値は2022年度のものですが、取り組みの一部は2023年度の情報が含まれています。