2022年5月に公表した中長期経営計画の戦略の骨格として「二律両立」をキーワードとして設定しました。本来であれば「二律背反」となる矛盾をはらんだ活動を両立し拡大する推進力こそが、当社グループの強みの源泉であると位置付けた戦略です。
これをファイナンス視点に置き換えると、「PL重視で売上・店舗数の「成長性」を追求すること」と、「PLの「収益性」とBSの「健全性」とこれらを掛け合わせた「効率性」のバランスを図る」ことになると考えます。
よって、財務戦略の重点テーマとして、キャッシュに関連するこの4つの指標のバランスを重視し追求していきます。
前述の財務戦略の重点テーマをキャッシュアロケーションをもとに「Cash Inflow」と 「Cash Outflow」に分解して考えると次のとおりです。
本業による「営業CF」をいかに最大化していくかをポイントに、健全な「手元現預金」を維持しつつ、成長投資の内容とタイミングなどを踏まえながら、資金調達余力を常に維持/向上していきます。
既存店改装等や新規出店などの収益性と効率性も踏まえた成長投資に加え、M&Aによるレバレッジを効かせた領域への投資を優先し、その上で、健全な財務CF(主に負債返済)と安定的な「株主還元」を実行していきます。
いかに「営業CF」を高めかつ機動的な「資金調達余力」を確保し、効率的な成長投資へ資金配分するか、というキャッシュアロケーション方針をグループとして重視し実行していきます。
現時点では変動要因が大きいことから、それぞれのキャッシュ項目に対して具体的な定量化が困難です。しかし、今後内外環境の変化があっても、このキャッシュアロケーション方針のイメージを損なうことなく柔軟に運用していきます。