丸亀製麺ではコロナ禍の影響を受け、テイクアウトやデリバリーの取り組みを積極化し、2020年5月から全店でうどんのテイクアウトを開始しています。お店によってはテイクアウト専用の窓口を用意したり、モバイルオーダー、フードデリバリーサービスを実施したりと新たな販売チャネルへの取り組みを強化しています。
従来は店内でお客様に打ちたて、できたての生のうどんをスピーディーに提供させていただくことに注力していました。モバイルオーダーやフードデリバリーサービスを開始して以降はインターネットからも注文が入ることになりオペレーションが一変しました。
モバイルオーダーやフードデリバリーサービスから注文が入ると、注文内容をPOSレジでスタッフが全て打ち、レシートを発行、そこから調理を開始するというオペレーションでした。店内のお客様の対応を行いつつ、その対応をスピーディーに行う必要があるため、レジ入力に時間がかかったり、入力の間違いが発生したりと、すぐにキッチンに情報が届かないという課題がありました。
2021年3月からモバイルオーダーの注文情報がPOSレジに直接連携されるようになりました。また2021年12 月からはデリバリー注文を一元管理するツールが導入され、デリバリーの注文情報もPOSレジに連携されるようになりました。これによりモバイルオーダー、フードデリバリーサービスの注文に対してやらなければならなかった作業が効率化され、不要になったんです。DXによってお店が変わりました。1日の注文の大半は店内注文ですが、最近はモバイルオーダー、やデリバリーの注文が増えてきていました。そのためPOSに打ち込む作業量もどんどん増加しており、人手と時間をかなり取られていたんです。しかし、注文情報がPOSに連携されるようになり、必要な作業が不要になったことで時間が生まれ、丸亀製麺が大切にしている接客の時間を増やすことができるようになりました。
追われていた作業が不要になり時間ができると、今まで以上にお客様に「お味はいかがでしょうか?」と、コミュニケーションをとる余裕が生まれます。そのときの、お客様の生の感想が一番大事な情報になります。
仕事の休憩中の方、お子様連れの方など、毎日様々なお客様にお越しいただきますが、ご来店いただいた際にもすぐに気づけ、サポートに入ることができるのでお客様に不自由な思いをしていただくことなく、ご利用いただけるように臨機応変に対応をしたいと思います。
大山店で働いているスタッフは前向きで、向上心の高い人ばかりです。
日々、お客様に喜んでいただけるよう、美味しいうどん作りに精進しています。
しかし、接客となるとそれぞれのお客様にあった気配りやおもてなしが必要です。みんな同じ接客ではなく、その時その瞬間に合わせた接客が求められます。
今回のようにDXで生まれた時間をお客様とのコミュニケーションにあて、お客様のニーズにあった接客、おもてなしができることが目標です。