トリドールでは、香川県丸亀市の離島「讃岐広島」の活性化支援を続けています。この讃岐広島が浮かぶ瀬戸内海の美しさを未来につなぎ、社会的な問題である海洋プラスチックの問題解決への一助となるよう、海洋ごみ拾い活動「KANDOクリーン大作戦」を開催しています。
特に、人の立ち入りが難しい海岸には、流れ着き散乱する漂着ごみが放置された状態になってしまっていました。また、離島では島民の方々の高齢化や人口減少も進み、外部からの支援が重要でした。
日々生活を便利にするプラスチック製品ですが、適正に処理されず海洋に漂着した場合に起こってしまう海洋プラスチック問題。5㎜以下となったマイクロプラスチックは、海洋生態系に対しても大きな影響を与えると言われています。
そして、この海洋プラスチック問題は瀬戸内海でも起きており、特に島々にはさまざまな地域から流れたごみが漂着してしまっている状態でした。
そこで丸亀製麺を主体とし、トリドールグループでは2023年11月、瀬戸内海に面する4県(岡山県、広島県、香川県、愛媛県)と日本財団が共同で推進する包括的海洋ごみ対策プロジェクト「瀬戸内オーシャンズ X」にもご協力をいただき、海洋ごみ拾い活動「KANDOクリーン大作戦」を実施しました。
この作戦の一番の特徴は、通常では人が立ち入ることができない浜辺に、特殊船を使用し上陸することです。誰も踏み入れない海洋ごみは長い期間放置され、マイクロプラスチック化が進んでしまいます。この問題を解決したいと私たちは考えました。
第1回「KANDOクリーン大作戦」には、丸亀市の松永市長をはじめとする市職員の皆さま、香川県職員の皆さま、四国アイランドリーグplusの選手、島民・近隣のボランティアや学生の皆さま、丸亀製麺山口社長や丸亀製麺の社員・パートナースタッフ、トリドールグループ社員など、総勢130名が参加。約1トンのプラスチックなどの漂着ごみを回収しました。
➀出発
丸亀港に集合頂き、開会式を開催。出発する方々に向けては、丸亀製麺のキッチンカーで天ぷらとうどんを振る舞い、参加くださる皆さまを歓迎しました。参加者全員で「ごみを拾うぞ~」「お~!」と気合を入れ、出港です。
②讃岐広島に上陸・清掃開始
通常上陸できない海岸を目指し、特殊船を含めて3隻に乗船。着岸後、清掃時の注意を受け、約130名で一斉に清掃を開始しました。
砂浜から一歩踏み込んだ草木や竹藪の中には、生活ごみやプラスチックごみなど、さまざまな漂着ごみが大量に散乱していました。
怪我などに注意をしながら約1時間、ひとつひとつ手作業でごみを拾っていきました。
③回収したごみを船に積み込み
合計で約1トンの海洋プラスチックを含むさまざまなごみを回収。発砲スチロールなど軽くて大型のごみも多く、実際には1トン以上にも見えるような大量のごみを集めることができました。
こうして集めたごみは回収の時から分別しており、内容に合わせてリレー方式で船に乗せ、離島から持ち帰ります。
参加者からは「初めての参加でしたが、沢山の人数で行えば早いし楽しく清掃が出来て有意義でした。また参加したいと思います」「讃岐広島にあんなにごみが漂着しているのを目の当たりにしてとても悲しかった。少しでもごみ拾いのお手伝いができて嬉しかった」と言った言葉が寄せられました。
普段の生活ではあまり感じることのできない離島の海洋ごみの実態に触れ、新たな気づきを得る機会にもなりました。
続いてこの度、2024年6月30日に「KANDOクリーン大作戦」第2回を実施することが決定しました。
是非私たちと一緒に、普段入ることのできない離島の海岸へ向かい、海洋環境保全活動をしませんか。ご応募お待ちしております。
この他、トリドールグループでは、プラスチック使用量の削減に向けて、2030年のテイクアウトにおけるプラスチックの使用量(原単位)(基準年:2021年度)の25%削減の目標を設定しています。また、カトラリー類についてバイオプラスチックを含むものに切り替え、種類を絞るなど無駄を省くなどの脱プラスチックの取り組みを進めています。
トリドールグループは今後も、環境に関する目標を掲げ、限りある資源を枯渇させない循環型社会の実現を目指しています。