丸亀製麺では、食品ロス削減と「できたて」を両立する仕組みとして、「茹で麺管理表」を全店で導入しています。今回は、日々取り組む800以上の店舗の中から、特に功績を残した5店の表彰を行いました。
トリドールグループでは、成長哲学「トリドール3頂」の1つとして『「称賛共助」の頂へ』を掲げています。今回のような表彰式を通じて、称えあう文化の醸成に繋げています。
丸亀製麺では食品ロス削減と「できたて」を両立するために、全店で麺の廃棄量の入力、「茹で麺管理表」による各店のお客さまの来店予測人数に合わせた茹でタイミングの調整を行っています。こういった活動も含めて、お客さまからお褒めの言葉をいただくことがあります。
そこで、今回の表彰では、①廃棄量の入力率 ②お客さまからのお褒めの言葉 ③茹で麺管理表の活用の3項目で評価を行いました。
2023年3月の表彰式では、優秀賞として4店、努力賞として1店の表彰を行い、各店へ賞状の授与と、サステナブルなハム&ソーセージ※をプレゼントしました。
茹で麺管理表の活用率が高く、また「おいしい!」とお褒めも多かった安城店、旭川春光店は、表彰へ素直な喜びを語ってくれました。
優秀賞:丸亀製麺安城店
当店は学生の多い元気なお店で、とにかく今回の表彰は彼らのおかげだと感じています。「自分たちのつくる麺を大事にしたい」という想いが行動につながりました。
毎日のチェックや、麺の廃棄を減らしていくことが難しいとは感じず、今回はこのような賞をいただけると思わず、本当に驚きました。
実は、以前まで食品ロス自体への意識はそこまで高くなかったかもしれません。ですが、自分たちのつくったものを捨てるのはもったいない、と思っていました。今回の取り組みで、目に見える数字を把握することで、意識が向上しました。 (川角 政子店長)
優秀賞:丸亀製麺旭川春光店
当店は、新たな取り組みに対して、しっかり仕組化して1日目からできる店だと感じています。全従業員にプロジェクトの背景や得られるゴールについて説明を怠らず、リーダーを任命すると、皆自主的に動いてくれます。
また、ロスを減らしながら麺の品質もお客さまに褒めていただけた理由は、普段から麺職人2名が切磋琢磨していることが大きいと感じています。おいしい麺ができたら、「店長どうですか?」と持ってきてくれる、そんな風土があります。そういった情熱が、お客さまからのお褒めの言葉につながったのであれば嬉しいです。(天野 公人店長)
続いて、茹で麺管理票の活用率が特に高かった高知店、プレ葉ウォーク浜北店に、取り組みを店舗で実行するコツについて聞きました。
優秀賞:丸亀製麺高知店
DX化が進んでいることと、チームワークの良さが、受賞に繋がったと思います。今回もお店のグループLINEの発信を全員が見てくれて、麺管理が徹底されました。LINEだけでなく、会社の情報もパートナースタッフの皆が主体的に確認するなど、情報収集能力やモチベーションが高いチームだと感じています。
また、離職率が低い店としても以前表彰されており、従業員同士声を掛け合うことはもちろん、お客様も3回お顔を見たら「いつもありがとうございます」と明るくコミュニケーションを取れるお店です。従業員一人ひとりに常連のお客さまがいる、そんな良い環境のおかげだと思います。 (勝間 ルミ店長)
優秀賞:丸亀製麺プレ葉ウォーク浜北店
従業員が誇りを持って主体的に動いている点が受賞の理由だと思います。10年以上働いているベテランスタッフが多いことが自慢のお店で、8年目の私でもお店ではまだ中堅です。
そのため長年の技術と勘で麺のロスは少ないという自負があり、改めて数値化することに前向きでした。
茹で麵管理表の用紙が切れていたら、店長の私が印刷せずとも、パートナースタッフの皆が主体的に印刷しておいてくれました。そんな抜群のチームワークで、実は2022年12月は最高月商も出し、環境面だけでなく事業面でも一丸となって取り組んでいます。社会貢献に関心のある従業員も多く、また 以前も受け入れたうどん教室を開催して欲しいという声も出ています。一緒に色々な取り組みをしていきたいです。(吉村 るり子店長)
800を超える全店の中で唯一、1日も欠かすことなく管理表を記載した知多店に話を聞きました。
努力賞:丸亀製麺知多店
入力を一日も欠かさなかった唯一のお店、として表彰いただき、改めて自分たちのやってきたことはすごい、と実感できました。新たな取り組みを行う時、最初は労力がかかりますが、諦めずに継続することで、当たり前にしていくことが出来ました。急に混雑した時に余分に茹でていなかったので、麺が茹で上がるまでお待たせする時間を、最初は気まずいと思っていました。しかし麺匠が「その時間こそチャンス。お客さまに麺を伸ばす工程や釜へ手際よく投入する様子を楽しんでもらおう」と言っていたことを思い出し、待たせるのではなく魅せる時間だ、と気づくきっかけにもなりました。
(大村 祐太店長)
今回の表彰式を通じて、フードロスに対する意識がより高まったという意見が寄せられました。従業員一人ひとりが、丹精込めてつくったうどんを捨てたくないという想いの強さを実感しました。
これからもトリドールグループは「食」のグローバルなリーディングカンパニーとして、「食」に感謝し、次の世代へ繋げるアクションに取り組んでいきます。
※サステナブルなハム&ソーセージ
今回の授賞式の景品のハムとソーセージには、株式会社松屋フーズホールディングスと丸亀製麺が協働し飼育されている豚を使用しています。
具体的には、茹で余ってしまったうどんを豚の餌に再利用するプロジェクトです。国産小麦で出来たうどんは、豚さんたちも食べが良いとのこと。
こうしてすくすく育った豚さんたちなので、そのハムやソーセージも味もおいしいと、ご好評をいただいています。トリドールホールディングス社員のお子さんが描いてくださったイラストも、とっても可愛いですね。