当第3四半期連結累計期間(2025年4月1日~12月31日)の我が国経済は、雇用情勢や賃金の上昇等による所得環境の改善に伴い、消費動向は緩やかな回復基調にあるものの、物価上昇の継続による消費意欲の減速や地政学リスクの高まり等により、先行き不透明な経営環境が続いております。
このような環境において当社グループは、国内外において食の感動体験を訴求すべく、高付加価値の商品戦略やブランド価値の向上に取り組みました。また、店舗で働く従業員の満足度を高め、人材の育成及び定着化に取り組むとともに、従業員の幸福とお客様の感動が循環する「心的資本経営」を掲げ、持続的な事業成長を実現する新たな経営改革に取り組んでおります。
これらの結果、売上収益は2,105億1百万円(前年同期比4.3%増)と、第3四半期連結累計期間として過去最高となり、丸亀製麺セグメント及び国内その他セグメントにおいても過去最高を更新しました。丸亀製麺セグメント及び国内その他セグメントでは、好調な既存店と新店寄与により増収となりました。一方、海外事業セグメントでは、前期に実施した丸亀英国事業のフランチャイズ化や一部不採算店舗の閉店影響等により減収となりました。
事業利益(注1)は158億95百万円(前年同期比13.1%増)と、売上収益同様に第3四半期連結累計期間として過去最高となり、丸亀製麺セグメント及び海外事業セグメントにおいても過去最高を更新しました。丸亀製麺セグメントでは、原材料費等の増加を増収で吸収し、増益となりました。国内その他セグメントでは、原材料費や人件費の増加を増収で吸収しきれず、若干の減益となりました。海外事業セグメントでは、英国事業の回復に若干時間を要しているものの、好調なアジア事業の貢献等により増益となりました。
また、海外子会社における店舗休業補償(コロナ禍)に関する保険金のほか、閉店に伴うリース解約益等を計上したことにより、その他の営業収益は24億41百万円となりました。一方、海外子会社の株式売却損を計上したこと等により、その他の営業費用は18億25百万円となりました。これらの結果、営業利益(注2)は162億68百万円(前年同期比41.0%増)と第3四半期連結累計期間として過去最高となり、親会社の所有者に帰属する四半期利益は86億54百万円(前年同期比44.8%増)と増益となりました。
(注1)事業利益:売上収益-売上原価-販売費及び一般管理費
(注2)営業利益:事業利益-減損損失+その他の営業収益-その他の営業費用
丸亀製麺セグメントにおいては、お客様に選ばれ続けるために、更なるブランド力の向上と顧客体験価値の向上に取り組んでいます。ブランディングと商品プロモーションを組み合わせ、相乗効果を狙うハイブリッド戦術を展開し、製麺所ストーリーを感じられる五感に訴える空間づくりと、全店在籍の麺職人(注6)によるおいしさの追求により、『丸亀ファン』を増やす様々な取り組みを実施しています。
手づくり・できたてにこだわる讃岐うどん専門店「丸亀製麺」は、2025年11月21日に創業25周年を迎え、25年分の技と想いと感謝を込めてたくさんのイベントを実施しました。そして、様々な形で讃岐うどんを体験できる特別な企画として、11月21日・22日には香川県丸亀市にて創業感謝祭「丸亀うどん祭り2025」を開催しました。当日は、うどんの試食によるギネス世界記録™への挑戦や、「丸亀食いっプリ!グランプリ」の開催、讃岐うどんの名店同士のスペシャルコラボによる幻のコラボうどんのご提供など、スペシャルゲストにもご参加いただきながら20種類以上の催しを実施し、2日間で約3万人もの予想を超える多くの方々にご来場いただき、会場は大きな活気に包まれました。
季節ごとのフェア商品としての取り組みは、10月7日からは、8種の具材で食欲の秋を味わい尽くす新作「旨辛 肉盛りニラ玉ぶっかけうどん」や、10月21日からは、全国一斉ご当地企画「わがまちうどん47」を、昨年よりもパワーアップして実施しました。全国の麺職人が、47都道府県それぞれの食文化や食材を活かした「わがまちうどん」を考案し、その地域でしか味わうことのできない地元の味として、大変ご好評をいただきました。11月25日からは、旨みがしみわたる冬の2大人気商品「鴨ねぎうどん」と「牡蠣たまあんかけうどん」のほか、新作「こく旨 牡蠣バターぶっかけうどん」も同時に販売し、大きな反響をいただきました。
また、うどん生まれの「丸亀うどーなつ」では、10月7日から、秋の味覚の栗を使った新作「まろん味」を発売したほか、12月2日からは濃厚ダブルチョコ仕立ての「ごほうびチョコ味」と「しあわせミルク味」の新作2種を同時に販売し、それぞれ異なるチョコの味わいを楽しみに2種類とも購入されるお客様もいるなど、非常に多くのお客様にご好評いただき、客層にも広がりが見られました。
これらの取り組みにより、売上収益は1,044億20百万円(前年同期比7.4%増)と第3四半期連結累計期間として過去最高となりました。原材料費等が増加したものの増収で吸収し、事業利益も第3四半期連結累計期間として過去最高の168億70百万円(前年同期比5.6%増)と増益となりました。
(注6)麺職人:理想的なうどんを作る専門人材で、丸亀製麺独自の人材育成システム
国内その他セグメントには、「コナズ珈琲」、「ラー麺ずんどう屋」、「肉のヤマ牛」、「晩杯屋」、「天ぷらまきの」、「とりどーる」、「豚屋とん一」、「長田本庄軒」、「焼きたてコッペ製パン」が含まれております。
“いちばん近いハワイ”をコンセプトとするコナズ珈琲は、順調な出店を進めており、11月27日に岡崎美合店(愛知)をオープンしました。食材の高騰に伴う原材料費の増加及び人員の充足に伴う人件費が増加したことに加え、前年好調だったアサイーブームの落ち着きもあり、増収減益となりました。
豚骨ラーメン専門店のラー麺ずんどう屋は、10月29日に江南店(愛知)、10月31日に道頓堀店(大阪)をオープンし、計108店舗となりました。10月1日からは新商品「ずんどう屋流まぜそば」を期間限定で発売し大ヒットとなるなど、新店及び既存店が好調に推移し、増収増益となりました。
その他の業態においても、天ぷら専門店の天ぷらまきのは、10月1日に名谷店(兵庫)をオープン、立ち飲み大衆酒場の晩杯屋は10月10日に天満店(大阪)をオープン、本格炭火焼鳥専門店のとりどーるは、関西では実に22年ぶりの新店として11月19日に吹田店(大阪)をオープンし、いずれも好調に推移しています。
これらの結果、売上収益は299億6百万円(前年同期比14.7%増)と、第3四半期連結累計期間として過去最高となったものの、原材料費や人件費等の増加影響もあり、事業利益は32億24百万円(前年同期比3.9%減)と若干の減益となりました。
海外事業セグメントでは、主に香港でスパイシー米線ヌードルを展開する「Tam Jai」、アジアや北米等で丸亀製麺を展開する「MARUGAME UDON」、英国でナポリピザ「FRANCO MANCA」とギリシャ料理「THE REAL GREEK」を展開する「Fulham Shore」を中心に、その他いくつかのブランドで構成されています。
スパイシーヌードル業態のTam Jaiは、前期に実施した中国やシンガポールにおける不採算店舗の戦略的閉店等により若干減収ではあるものの、原価及び人件費等のコストコントロールが奏功し、増益となりました。また、12月14日にはマレーシアに3店舗目をオープンするなど、香港以外の新たな国への出店も進めています。
MARUGAME UDONは、前期に実施した英国事業のフランチャイズ化による減収はあったものの、アジアを中心に各拠点が好調に推移したことで全体としては増収となり、英国事業が黒字化したこともあり、大幅な増益となりました。
英国が拠点のFulham Shoreは、低迷している外食市場のもとで苦戦を強いられているものの、国内事業の高い知見を有する人材を送り込むことで、生産性の向上や収益改善に取り組んでいるとともに、デリバリー市場におけるプロモーション強化等にも取り組んでいます。
また、海外事業セグメント内の事業ポートフォリオの見直しを機動的に進めております。Tam Jaiを運営しているTam Jai International Co. Limitedは、非上場化に向けた一連の株式取得手続きを終え、8月19日付にて香港証券取引所上場廃止を経て、当社の完全子会社となりました。連結子会社であるWOK TO WALK FRANCHISE B.V.は、株式の追加取得により8月13日付で完全子会社となりました。そのほか、主にシンガポールでMONSTER CURRYを運営するMC GROUP PTE. LTD.の株式を9月30日付で売却しています。
これらの結果、売上収益は761億75百万円(前年同期比3.0%減)、事業利益は第3四半期連結累計期間として過去最高の39億54百万円(前年同期比104.7%増)と大幅な増益となりました。
百万円(前期比)
売上収益 | 282,000(+5.1%) |
|---|---|
事業利益 | 19,600(+7.7%) |
営業利益 | 14,600(+68.3%) |
親会社の所有者に帰属する当期利益 | 5,500(+193.5%) |